バンブーファクトリー?

トージバ 竹林再生プロジェクトとは?


日本各地の里山のどこにでも見られる「竹」は、一昔前までは道具や建材など、生活の中で様々に利用してきましたが、プラスチックに取って代わられた今、利用されずに放置された竹林が山を侵食し大きな問題になっています。

そこで、2006年に千葉県成田市にある「城山十芳園」に竹を加工する拠点をつくり、
現在は千葉県神崎町を拠点に活動しています。

竹という素材を使い、現代のライフスタイルに合ったプロダクツを作ることで有効利用し、里山の保全だけでなく、産業としても成り立つ仕組みを提供するプロジェクトです。

単なる製品作りだけでなく、実際に里山の現状を知っていただき、ボランティアによる竹の切り出し作業や加工体験などのワークショップのプログラムも提供していきます。

『竹』を“害”と捉えるか“資源”と捉えるか?

■千葉県の特性~千葉県は都市を有する里山県~

・千葉県の森林面積の割合は全国で下位(林野率31.5%、全国45位※)

・水田、畑、果樹園といった農地の割合は上位(耕地率26.5%、全国2位※ )

・その他の宅地等の割合は上位(宅地等率42.0%、全国5位※ )

※統計データ…農林水産省「2005年農林業センサス」より

■近年拡大しつづける里山の竹林

・千葉県は、林野庁の統計によるとH19年時点で「6136ha」の竹林を有します。全国では第7位、関東では随一です。

・千葉県内の竹林の拡大が問題となっている地域ではその面積推移を30年前と比較すると、4.0~10.6倍に増加しています。

・千葉県の竹は、真竹、孟宗竹、ハチク、メダケなど。なかでも竹林の拡大が顕著なのは真竹や孟宗竹の竹林です。

・拡大し荒廃した竹林で発生する問題(=竹害)には、「周囲(農地や宅地)への侵入・拡大」、「水源涵養・土砂崩壊防止機能の低下」、「生物多様性の低下」、「(樹林地を犯すことによる)二酸化炭素吸収源の機能低下」、「里山環境の悪化」などが指摘されています※。

※「里山活動によるちばの森づくり竹林の拡大防止と竹材利用」(H20.2) 千葉県森林研究センター

●都道府県別の「竹林面積」 ~千葉県は全国第7位6 136ha~

●千葉県市町村別の「竹林面積」

●千葉県における竹林面積の増加 ~ 30年間で、4.0~10.6倍~

■竹林が放置され拡大した原因

・従来より竹材は竹ざるや竹かごなどの人々の暮らしに密着した民具や農業資材として重宝されてきました。しかし近年ではプラスチックへの代替、中国からの安価な竹製品の輸入など時代の流れと共に、国内産の竹の利用量は減少し、県内の竹材や筍に至ってもその生産量は減少の一途をたどります。

・竹林が放置され拡大した原因には、この「竹の利用低下(地域資源の循環利用の仕組みの問題)」と「竹林所有者の高齢化・後継者不足(ヒトの問題)」があるのです。これらを踏まえると、竹林を再生するためには、地域資源の循環利用のなかでの新たなモノづくりや仕組みづくり、そして竹林再生を様々な方面からサポートするひとづくりが重要になってきます。

●千葉県における竹材、たけのこの生産量の推移

■環境の世紀に注目される竹~21世紀の竹は「暮らし」と「産業」、プラス「環境」の視点~

・竹は近年竹がもつ調湿・消臭、殺菌効果、熱伝導性などの特性が見直され、工業的利用などが模索されています【◎現代的な暮らしのニーズに即した用途拡大への期待◎】

・竹はバイオマス(生物資源)の一つであり、バイオマスの積極利用は低炭素社会の形成を促し、再生不可能な化石燃料・鉱物資源への依存型社会から、再生可能な地域資源の循環型社会へ移行します【竹=バイオマス◎】

・竹は成長が早く短期間で竹材として利用でき、しかも無肥料、無農薬で育てられるという点において再生可能な環境負荷の小さな作物といえます【竹=サスティナブルなマテリアル◎】

■まとめると…

◆千葉県の特性を踏まえて竹林を再生していくには、都市部や農村部の人と里山・竹林との“あらたな関係づくり”がポイントと言えます。

◆そして人と竹林とのあらたな関係づくりには、かつての日本の里山風景でみられたように“人々の自然や竹への関わり合いを深め、持続可能な資源の利用を促す”ものづくりやしくみづくり、ひとづくりを進める必要性があります。

→そのために現代的な暮らしのニーズに即した竹の新たな用途の開発、地域の資源循環のしくみづくり、人々の竹への理解を促す意識啓発等が必須になってきます。

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